ユーカリ福祉会職員倫理規程

前文  

ユーカリ福祉会の職員は基本的人権を尊重し、専門家としての知識と技能を子ども及び家庭の福祉の増進のために用いるように努めるものである。そのため職員はつねに自らの専門的な臨床業務が子どもの生活に重大な影響を与えるものであるという社会的責任を自覚しておく必要がある。したがって自ら心身を健全に保つように努め、社会人としての常識また道義的責任をもつとともに、以下の綱領を尊守する義務を負うものである。

<責 任>
第1条  ユーカリ福祉会の職員(以下、職員)は自らの専門的業務の及ぼす結果に責任をもつこと。その業務の遂行に際しては、子どもの人権尊重を第一義と心得ること。子ども一人一人の自主性や主体性を尊重し、心身ともに健全な発達・自立を援助するように努めなくていけない。愛情をもった態度と、適切な言葉かけを用い保育目標にそったかたちで、業務を遂行しなくてはならない。 

<技 能>
第2条  職員は訓練と経験によって的確と認められた技能によって子ども及び家庭に援助・介入を行うものである。そのためにはつねにその知識と技術を研磨し、高度の技術水準を保つように努めること。一方、自らの能力と技術の限界についても十分にわきまえ、つねに向上心と自己変革を目指して、学習をはじめあらゆる努力を怠らないこと。

<書 類>
第3条  子どもに関する書類(日誌・月案・年間計画・各種反省資料等)は期日までに提出し、全職員共通の理解を得るように努めること。

<秘密保持>
第4条  保育従事中に知り得た事項に関しては、専門家としての判断のもとに必要と認めた以外の内容を他に漏らしてはいけない。また、事例や研究の公表に際して特定個人の資料を用いる場合には、子どもの秘密を保護する責任をもたなくてはいけない。

<援助方法>
第5条  職員は自らの専門能力の範囲内でこれを行い、つねに子どもが最善の専門的援助を受けられるように努める必要がある。また職員は自らの影響力や私利私欲をつねに自覚し、家庭との信頼や依存心を不当に利用しないように留意すること。その業務は職業的関係のなかでのみこれを行い、特定の子どもまたは親との間に馴れ合いや私的関係をもたないこと。特に言葉使い挨拶に関しては丁寧にすること。

<専門職との関係>
第6条  担任は勿論、他の全職員に対して、その専門職としての技術を尊重し、また連携に配慮するとともに、お互い話し合い、啓発しあうように努めること。また他の業務遂行に支障を及ぼさないように、互いに自己の技術・理論・人格を磨くよう心掛け、協力しあうこと。

<研 究> 
第7条  保育に関する研究に際しては、各自が積極的に取り組むこととし、保育内容社会情勢等つねに広い視野をもって研究に励むこと。またその結果が日々の保育に役立てることが出来るように理論の実践的な裏付けを図ること。

<公 開>

第8条  公衆に対して専門的知識を公開する場合には、公開者の権威や公開内容については誇張がないようにし、公正を期すこと。またプライバシーの侵害については充分注意し、それを守ること。

<倫理の尊守>

第9条  職員は本倫理綱領を十分に理解し造反することがないように相互の間でつねに注意しなければならない。

   

付 則>

 この規定は、毎年度、年間保育反省会議前に見直しを行い、必要に応じて改定を行うものとする。

200041日制定

 

 

 

全国保育士会倫理綱領

 すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。

 

  私たちは、子どもの育ちを支えます。
  私たちは、保護者の子育てを支えます。
  私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。

(子どもの最善の利益の尊重)
1.私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその福祉を積極的に増進 するよう努めます。
(子どもの発達保障)
2.私たちは、養護と教育が一体となった保育を通して、一人ひとりの子どもが心身ともに健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、生きる喜びと力を育むことを基本として、その健やかな育ちを支えます。
(保護者との協力)
3.私たちは、子どもと保護者のおかれた状況や意向を受けとめ、保護者とより良い協力関係を築きながら、子どもの育ちや子育てを支えます。
(プライバシーの保護)
4.私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や秘密を守ります。
(チームワークと自己評価)
5.私たちは、職場におけるチームワークや、関係する他の専門機関との連携を大切にします。
 また、自らの行う保育について、常に子どもの視点に立って自己評価を行い、保育の質の向上を図ります。
(利用者の代弁)
6.私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを代弁します。
 また、子育てをしているすべての保護者のニーズを受けとめ、それを代弁していくことも重要な役割と考え、行動します。
(地域の子育て支援)
7.私たちは、地域の人々や関係機関とともに子育てを支援し、そのネットワークにより、地域で子どもを育てる環境づくりに努めます。
(専門職としての責務)
8.私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの人間性と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。

 

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