現在を最もよく生き、生涯にわたって健康で質の高い生活を送る基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標としています。以下の5つは、乳幼児期に目標とする子どもの姿です。
<5つの子ども像>
①お腹がすくリズムのもてる子ども
②食べたいもの、好きなものが増える子ども
③一緒に食べたい人がいる子ども
④食事づくり、準備に関わる子ども
⑤食べ物を話題にする子ども
この5つの姿の実現を目標に、日々の給食提供や調理保育などの食育活動を展開していきます。
〇栄養摂取量
保育園では、0・1・2歳児は昼食及びおやつで1日の栄養給与目標量の50%、3・4・5歳児は45%を摂取することを目標にしています。また、子どもの成長に必要なビタミン、ミネラルについては家庭では摂取し難く、不足しやすいため、50%程度は摂取できるよう努めています。
〇和食を主体とした、一汁二菜の献立
和食の良い点は、だしをきかせることで少ない調味料でもおいしくいただけることです。保育園では一からだしをとり、素材の持ち味を生かした献立を心掛けています。
〇食材
食材は、できる限り国産、無添加、減農薬の安全性の高いものを使用しています。油は、菜種油か胡麻油を使用しています。添加物が多く含まれる、ハム・ソーセージ・練り製品は使用しません。旬の野菜については、園の食育活動に協力いただいている農場(東村山)で収穫された無農薬・減農薬野菜を中心に使用しています。
〇食器
食器は白磁器を使用しています。あえて割れる食器を使うことで、物を大切にする心を育みます。また絵柄のついていない食器にすることで、料理を目で見て楽しむ、盛り付けを美しいと感じるなど、子どもの感性に働きかける工夫をしています。その他、子どもが意欲的に食べられるように、年齢に合った食器・食具を使用しています。
〇離乳食
月齢ではなく、子ども一人一人の発達に合わせた食事を作ります。栄養士が直接子どもの食べる様子を見て、保育士と連携し、適切な調理形態を考えていきます。
〇年間行事
園では日本の独自の食文化を大切にしており、1年を通して季節ごとの食行事に取り組んでいます。
春…草もちづくり
夏…梅干しづくり
秋…お月見団子づくり、焼き魚の会、おにぎりの会、やきいもの会
冬…鏡餅づくり、たくあんづくり、みそ作り
その他にも、ひな祭り、節分、子どもの日などの行事では、その行事の由来や習わしを伝え、行事食を食べてお
祝いします。
〇調理保育
園では、子どもたちが園庭で育てた野菜や、東村山の農場で収穫した野菜を使った調理体験を積極的に取り入れています。様々な調理体験により、食への興味・関心が高まり、主体的に食事に関わる態度が育ちます。また、いつも調理をしてくれる人への感謝、そして自分が感謝されることの喜びの気持ちが培われます。
〇食事のマナー
食事の前にはしっかり手を洗うこと、食事のあいさつ、正しい食具の持ち方や姿勢を伝えていきます。乳児期からこれらの行動を促し、楽しい食事の雰囲気の中で自然と身に付けていきます。また、子どもたちの手本となるよう、一緒に食事をする大人も食事のマナーに気を配っています。
食物アレルギーをもつお子さんに対しては、診断書を持参していただき、医師の診断に沿って、保護者と十分に話し合いながら対応していきます。
<アレルギー配慮食開始から解除までの流れ>
①アレルギー診断書・除去指示書の提出…病院を受診し、診断書・指示書を記入してもらってください。(書式の指定はありません。診断書・指示書の発行には、料金が発生することをご了承下さい。)
②面談…細かい内容の確認、調整をします。
③配慮食の開始…提出していただいた診断書・指示書、および面談の内容をもとに、配慮食を開始します。
④内容の変更および解除…定期的に通院していただき、園での配慮食の変更、解除がある場合は、書類等で確認後、変更、解除とします。
給食では三大アレルギー原因食品(小麦・乳・卵)をなるべく使用せず、食物アレルギーをもつお子さんも皆と同じものを安全に食べられるよう配慮しています。